姜維が蜀に従軍するのが
劉備が漢中王になったころだったら
少しくらい歴史かわったとおもいますか?
まったく変わらないでしょう。姜維は「優秀な武将」かもしれませんが、「蜀の国力が弱くなる」という「政治」を無視して、蜀を「滅亡させる」原因を作りましたから。
馬謖がミスしなくても、「諸葛亮が魏に勝利する」のは「不可能」に近いです。諸葛亮の北伐は「第一次」では「侵略戦争」ですが、それより後は「弱小国・蜀を守るための政治の一部・防衛戦争」の性格が強いです。魏が蜀の地の北部「漢中」を占領して、そこを「軍事拠点」にされたら、「蜀が滅亡する可能性」が高いからです。呉の孫権がしつこく「合肥」を攻撃したのも同じ理由。だから諸葛亮は「勝っても負けても、魏に蜀の強さを見せつけたらOK」と考えて「漢中」の外で戦争したようです。その証拠に「史実」の諸葛亮は「形勢不利」と見ると無理をせず、さっさと引き揚げています。また、姜維と違って「蜀の国力が弱まった」と判断したら「戦争」を中止して「政治」を優先しています。中国の娯楽小説『三國志演技』では諸葛亮は「陳倉城」の戦いで敗北して多くの犠牲者を出したと書かれていますが、「史実」では蜀軍の死者の数は「不明」であり、退却する際、追撃した魏の猛将の王双を殺しています。
諸葛亮と劉備が「中国統一」をする夢は、関羽が殺されて「荊州」を失った時点で終わっていたと考えた方がいいでしょう。魏と蜀には圧倒的な「国力差」があり、蜀から魏を攻撃するには、「山岳地帯」を通るため「戦争に必要な食べ物・武器」を運び続ける「補給」が難しいからです。ただ、諸葛亮は「魏が隙を見せた」ら「魏を侵略してやる」と思っていたかもしれません。
ちなみに諸葛亮は『三國志演技』で描かれたような「天才軍師」ではありません。優秀な「戦略家」ですが、劉備が生きていたころは「外交官・政治家」、劉備の死後は「蜀の丞相・蜀軍の総司令官」といった方が正しいです。中国の歴史書『三國志』では「諸葛亮は臨機応変の才能に欠けていた」と書かれていますが、諸葛亮はライバルの司馬懿と戦って「勝った回数」は意外と多いです。ただし、『三國志演技』のような「敵をだまして利用する」ような「奇策」ではなく、「正面から戦う」あるいは「兵法書=教科書」通りに戦う「正攻法」で勝っています。司馬懿は「奇策」も「正攻法」も得意な名将ですから、彼に勝利する諸葛亮も「名将」と評価できるかもしれません。
補足.kanshinshunjyuさんへ
なるほど、「しれない」なら納得です。「あらざるか(得意ではなかったからだろうか)」でした。あと、「惜しい人材」に張翼もつけ加えて欲しいです。彼、姜維の暴走止めようと努力していたから。私は張翼のファンなんで。董厥は忘れてました(笑)。
まあ五虎とあるので演義の話として話しますが、全く変わりません。
たぶん、戦に勝つだけなら魏延あたりを大将にでもしとけば首都急襲で勝てたぐらい。ただ、戦に勝ったら終わりなのか?違いますよね。占領して、統治して…そこまで考えたから孔明はそもそも蜀による統一なんて考えてなかったかと。国力が違いすぎる三分から文字通りの三国鼎立(単なる三分とは全く違う)を狙ってたはず。
まさかの馬謖のやらかしでそれすら失敗した…という流れです。
北伐なんて国を治めるためのポーズです。
tarou19712001さんのご高見に基本的に同意致します。
ただし一点だけ。
陳寿の諸葛亮評は「諸葛亮は臨機応変の才能に欠けていた」とは書かれていません。諸葛亮の軍事・政治の実績をさんざんべた褒めした最後に「応変の将略はその長ずる所にあらざるか」と書いてあるだけです。
これは「臨機応変の軍事的な才能に関しては、あまり得意では無かったのかも知れない」という程度の意味です。
つまり、敢えて欠点を挙げるなら…というスタンスの文言であると考えるべきでしょう。
姜維に関しては軍事的才能は確かにあるでしょうが、天才というには程遠く、しかも政治の才能がありません。能力的な評価としては趙雲や魏延クラスでしかなく、諸葛亮や司馬懿とは比較のしようもありません。
そんな彼が諸葛亮の真似をしようとしたのだから、蜀漢の衰退は歴史の必然だったというべきでしょう。もちろん、蜀漢への投降が早まってもそこは変わらないと思います。
あと、蜀漢は決して人材不足ではありません。武将が足らないのではなく方面司令官、つまり「将に将たる人材」が少なかっただけなのです。蜀漢建国後でそれができたのは諸葛亮のみでした。
諸葛亮はそういった人材を育てようともしましたが、馬謖といい姜維といい、残念ながら人材の選定を誤ってしまいました。張嶷なんかは適任だったと思うんですがね…。
【追記】
tarou19712001さん、張翼も良いですね☆ちょっと帰宅前の回答だったので、とりあえずパッと浮かんだ人材(で北伐に参加してる名前)だけ書きました(^_^;
諸葛亮死後の有為の人材という意味では、董厥なども良い人材だと思います☆
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