2012年3月13日火曜日

三國志は架空の物語と解釈しても過言ではないですか?

三國志は架空の物語と解釈しても過言ではないですか?







レッドクリフの題材としては「三国演義」自体、

講談から生まれた物語ですから

架空の物語と解釈するのは、

質問者さんの取り方ですし、ご自由だと思います。

ただし、事実かどうかという趣旨のご発言とすれば思いっきり過言です。



当然のことながら西暦200年の出来事、

実際にリアルタイムで経験した方など存在しませんので、

先の回答者さんが述べておられるように、

数々の文献に記載されたことを元に判断するしか方法がありません。

歴史書である「正史」の文言一字一句正しいとは思いませんが、

基本的な流れまで否定してしまうと、「歴史」は語れません。



レッドクリフをご覧になってのご質問と推測すれば、

確かに現実離れした、突っ込みどころ満載ながら、

あくまで万人受けするための「映画」です。

面白くなければ映画ではありませんから、

そこのところは常識的な範囲でご判断願って、

中国を三つに割って覇権を争った歴史は疑いようもない事実です。

レッドクリフのモチーフである赤壁の戦いは208年の出来事ですから、

厳密に言えばこの時期まだ後漢の末期、

三国に分かれるのは後漢滅亡220年の後、

魏220年

蜀漢221年

呉229年の建国ですから、まだ20年以上先の話ですが・・。



その歴史まで架空と言われてしまうと、

中国史のカテゴリー自体の否定にもなりますので、

映画(物語)と歴史(ついでにいえばゲームとの)の区別だけは、

付けていただきますようお願いいたします。








三国志は陳寿が書いた正式な歴史書ですから全てが空想ではありません。



映画の元になっているのは「三国志演義」という後世に作られた小説です。







何を持って架空というかはわからないけど、そもそも三国志が「三国志演義」という歴史小説なの。

言ってみれば、TVや映画の「忠臣蔵」と同じ。

その忠臣蔵も、もともとは歌舞伎の「かな手本忠臣蔵」であって、舞台は鎌倉期の設定の敵討ち物語。赤穂藩も内蔵助も吉良上野介も松の廊下も出てこない。全部鎌倉時代の舞台設定と人物設定に変えてある。

それを、実際の江戸時代にしたのが、今一般に言われる忠臣蔵。

まったくの架空ではないが、歴史的事実と比べたら、相当脚色されている。合っているのは人物の名前と大まかな話の流れだあけ。

刃傷事件と討ち入りがあり、刃傷事件の加害者は切腹させられ被害者は無罪放免、その後被害者は討ちとられ、討ち入った方は自首して後日切腹になった。

それ以外のことは、事実であったり、少し違ったり、全く違ったり。

これを架空というのであれば、三国志も架空だ。







虫除けとして先制しときます。

ちゃんと歴史書がありますから架空の話ではありません。

0 件のコメント:

コメントを投稿