色々な三国志を比較したらどんなことがわかりますか?
僕は生まれてこの方三国志に興味を持ったことがなかったので分からないから質問です。
一言で三国志と言っても「正史」「演技」「レッドクリフ」「三國無双」・・・・・・という感じで色々なものがありますが、何でこんなに種類があるのですか?
一つの歴史なのにこんだけ色々な作品があるので、これら(歴史書、小説、映画、ゲーム、アニメ・・・・・・)を比較することでそれぞれの特徴が分かったりしますか?例えば、歴史書としての三国志と小説の三国志を比較したら・・・・・・って感じで
分かりづらい質問ですいません
もし理解できたなら教えて下さい。
三国志に興味を持った事がないという事なので、混乱してしまうのも無理はないでしょうね。
中国の歴史上、3つの国が統一をかけて争った時代(三國時代)があり、その時代を記録したものが陳寿の著した『三國志』という歴史書(いわゆる正史)です。
それとはあまり関係なく、民間に三國時代当時の言い伝えなどが伝わり広まり、長い年月を経て講釈や劇の題材として人気を博した説話がいくつも現れてきます。それらの説話を、史実も踏まえて集大成したものが『三国志(通俗)演義』です。
「演義」とは、分かりやすい言葉で書かれた歴史小説のことです。「演技」でも「演戯」でもないのでご注意を。
ちなみに「通俗」とは「世間一般(俗)に広まっているありふれたもの(通)」という意味です。
『三国志演義』はヒット小説になりました。これを元に京劇の演目が作られたり、外国語(この場合は中国から見て)に翻訳されて海外進出したりしました。日本にも伝わっています。
で、日本でも何人もの小説家が『三国志演義』を元に独自のアレンジを施して小説を書いた訳です。そのうち最も広く読まれたのは戦前に発表された吉川英治氏の『三国志』で、これを原作として横山光輝氏が漫画『三国志』を発表しました。
つまり、『三国志演義』という一次創作があり、それを後世の作家達がそれぞれ独自にアレンジした作品を数多く発表しているために作品によってバラバラ…という状態の今があるのです。
小説、漫画は言うに及ばずゲーム(光栄作品)や映画(『レッドクリフ』など)、ドラマもあります。別にこれはメディアミックスの結果ではなく、三国志が人気なのでそれぞれのジャンルで思い思いに商業作品が発表されているだけです。
つまり、現在一般的な三国志は歴史というよりエンターテイメントです。歴史書『三國志』とその他の『三国志』は分けて考えるべきですね。
正史の三国志は歴史書です。 三国志演義は、正史を元にした物語であり小説です。
正史と演義の違いを日本の例で言います。 正史とは、歴史教科書での徳川光圀です。 演義とはテレビで見る水戸黄門です。
水戸黄門は、勧善懲悪の正義のドラマであり、単純に面白いですよね。 ですが、それはフィクションであり、史実としては正しくはありません。 徳川光圀は日本全国を歩き回ったわけではありません。
なので、三国志演義も同じく、作り話が入っています。 史実7割と言われています。
正史は主にお硬い歴史学者や研究者が、歴史的事実を議論するのに使われます。 一方、演義は物語・作り話であり、面白く脚色されて我々を楽しませてくれます。
例えば、正史の三国志は、三国の中の曹操の魏を正統なものしています。
それは、書かれた時代の晋が魏の後継だったから、引き継ぐもとの魏を正統としたかったからです。
その後、中国は分裂し、南朝が晋の後継として続きます。
このころは、北の勢力を倒す北伐が意識されていました。
三国時代の蜀の北伐を自分たちと重ねるようになり、蜀の劉備や諸葛亮にシンパシーを感じるようになったと考えられます。
こうした背景から、蜀の立場の話ができるようになり、後世に小説としての三国志演義としてまとまりました。
様々なものができるのは、その時代や立場によって、作品を作る側に目的があったり、受ける側に需要があったりするからでしょう。
比較によって、わかることはいろいろあるかもしれません。
また近年は、三国志に興味を持つ人が増えたため、商業的な成功を得る下地ができているとも考えます。
三国志演義だと劉備が主役的。マンガ蒼天航路だと曹操が主役的、三国無双だと見た目、使いやすさがお気に入りの武将がよく見えて、個人的に主役的。
どんなことでも、見方を変えればそれぞれ違ったものにみえることだと思います。
また、いろんな見方を創作できる多くの人が興味をそそられる、歴史のなかの1ページだと思います。
答えになってなかったらすみません。
分かる、というか感じることなんですが、色んな作品で色んな人が歴史上の人物を想像してイメージ化したものを見るのは面白いなと思いますね。
関羽や張飛、趙雲や呂布など三国志演義で容姿が描かれてる人物は描きやすいだろうしこちらもある程度どんな容姿なのか固定化されたイメージがあります。ですが、例えば司馬懿や陸遜など容姿に関する記述が全く無い人物。こういう人物は性格や言動、記録されてる行状から容姿をイメージしたんでしょう。この人らの容姿は作品によって千差万別。それも当然固定化された容姿イメージなんてものはないから。高笑いが得意だったりロリショタ系かと思わせるほど童顔だったりと好き放題描かれています。作品ごとに違うから非常に面白いです。
これが正史になると話は別。そもそも容姿に関する記述が少ない。あったとしても「容姿端麗な偉丈夫(荀彧)」とか「容姿美しく大声の持ち主だった(公孫瓉)」とか漠然としてる。何となくイケメン?ってことぐらいしか分からない。正史で容姿の記述が少ない=演義の作者(羅貫中)は完全に想像で登場人物のイメージを作ったこと。ゲームや漫画のイメージの大元となってる演義に描かれた容姿もイメージでしかない。これもこれで面白いです。
正史と演義の違いが解ります。正史は、王朝の記録として、公式に朝廷から認定された陳寿の著書を指しています。それに、注釈を付け加えたのが裴松之。演義は、それから約千年後に羅貫中の著書の歴史小説、三国志通俗演義を指しています。
ざっと説明すると・・・・
「三国志」は蜀の陳寿(蜀滅亡後は晋)が書いた歴史書です。これが「正史」というものです。
三国時代は面白い時代ですが、歴史書だとちょっと堅くて手を出しにくいですね。そこで「三国志演戯」という小説が書かれました。
正史を下敷きにして、若干のフィクションを交えています。
劉備や孔明が、まあ主人公のようなポジションですね。
そしてこれを下敷きにして、「レッドクリフ」など様々な作品が作られました。二次創作のようなものです。
正史のほうは例えば曹操や劉備のような、三国志の人物達の短い伝記(列伝、といいます)を集めたような形式を取っています。
演戯はあくまで「小説」ですから、主人公である劉備たちは正義の味方のように書かれていて評価も高いですよね。
ですが、「正史」は歴史書ですから、比較的真実に近い、いわば「生」の劉備たちを見ることができます。ですので演戯で高い評価を受けている人物が意外と駄目な人物だったり、悪役ややられ役、名前も出てこないような人が実は名将だったりします。
かなり面白いので是非ご一読をお勧めします。
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